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V4 クロス・プラットフォーム増分バックアップを使用したトランスポータブル表領域のダウン・タイムの短縮 (Doc ID 2556764.1)

Last updated on JULY 29, 2020

適用範囲:

Oracle Database Cloud Schema Service - バージョン N/A 以降
Oracle Database Exadata Express Cloud Service - バージョン N/A 以降
Gen 1 Exadata Cloud at Customer (Oracle Exadata Database Cloud Machine) - バージョン N/A 以降
Oracle Database Cloud Service - バージョン N/A 以降
Oracle Database - Enterprise Edition - バージョン 11.2.0.4 以降
Linux x86-64
* 本文書で記載されている BUG 情報は My Oracle Support では公開されていない場合があります。



目的

異なるエンディアン形式を持つシステム間のデータ移行で最小限のアプリケーション停止時間で行う為に RMAN の増分バックアップを使用した V4 クロスプラットフォームトランスポータブル表領域 (XTTS) について説明します。

最初のステップは、ソース側から移行側へ完全バックアップを取得します。次に最後のバックアップよりも小さい各増分バックアップを使用する事で如何なるダウンタイムを伴わずに移行側システムを現在のソース側システムの状態に近づける事ができます。この手順では最終増分バックアップ及びメタデータのエクスポート/インポート中にのみダウンタイムを必要とします。

このドキュメントでは 11.2.0.4 以降で使用可能な V4 クロスプラットフォームの増分バックアップ手順について説明します。この新しい手順は以前の XTTs のバージョンを単純化したものです。このバージョンには以下の違いがあります。

注意: 多重の増分バックアップリカバリとデータファイルが多いケースで問題が報告されています。 リカバリコマンドの作成により、バックアップが見つからない
(ORA-19625)、またはリカバリにおいてバックアップを間違った順序で適用しようとした以下の結果になることがあります。

ORA-19638: ファイル string が最新ではないためこの増分バックアップは適用できません。
ORA-19642: 増分バックアップの開始SCNは string です
ORA-19641: バックアップ・データファイルのチェックポイントはSCN string、タイム string です。
ORA-19640: データファイルのチェックポイントはSCN string、タイム string です。

以下の詳細と回避策を参照の事。
V4 XTTs: Restore Returns Errors (ORA-19625 or ORA-19641) With Large Number of Datafiles (<Note 2689397.1>)

 古いバージョンにおける手順は以下より参照できます。

11G - Reduce Transportable Tablespace Downtime using Cross Platform Incremental Backup (<Note 1389592.1>)
12c - クロス・プラットフォーム増分バックアップを使用したトランスポータブル表領域のダウン・タイムの短縮 (<Note 2023326.1>)

クロスプラットフォームの増分バックアップ機能は、メタデータのエクスポート、インポートの等の XTTS の他の動作の様に時間的な影響を及ぼしません。したがって、非常に巨大なメタデータ(DDL)を持つデータベースはクロスプラットフォームの増分バックアップにおいてメリットが限定的です。これらの環境での移行は一般的にはデータファイルの転送や変換ではなく、メタデータの操作が中心となる為です。

 

注意:トランスポートされる表領域に物理的に含まれるデータベースオブジェクトのみが移行側システムにコピーされます。ユーザーや PL/SQL オブジェクト、順序、ビューなど SYSTEM 表領域に含まれる他のオブジェクトはトランスポートされません。datapump を使用して予めユーザーを作成しそれらのオブジェクトを移行側システムにコピーする必要があります。

以下も参考になります。

Oracle Database 12c: フル・トランスポータブル・エクスポート/インポート

更に以下も

MAA paper Platform Migration Using Transportable Tablespaces: Oracle Database.

高度なクロスプラットフォームにおけるバックアップ手順

1.  初期設定

2.  準備 (ソース側はオンラインのまま)

    1. トランスポート対象の表領域を level=0 でバックアップする
    2. 移行側システムにバックアップと他の必要なファイルを転送する
    3. 移行側システムにてデータファイルをリストアする

3.  ロールフォワード (ソース側はオンラインのまま - ソース側と対象側が同一レベルになるよう必要なだけ繰り返します)

    1. ソース側システムにて増分バックアップを作成する
    2. 移行側システムに増分パックアップと他の必要なファイルを転送する
    3. 増分バックアップファイルを移行側システムのエンディアンフォーマットに変換し、移行側のデータファイルコピーにバックアップを適用する
    4. 表領域をトランスポート可能となるまで繰り返す
注意:バージョン4では追加のファイルは他の処理なく自動的に移行側に追加されます。例えば、データファイルが表領域に追加された場合、または新しい表領域名が xtt.properties に追加された場合など

 4.  移行 (ソース側はリードオンリー)

    1. ソース側データベースの表領域を READ ONLY に変更します
    2. 最後にもう一度ロールフォワードを繰り返します
      • この手順はソース側データファイルと一貫性のあるソース側データファイルコピーを作成し、必要なエクスポートを行います
      • この手順は、増分バックアップのサイズが小さい為大きなデータを処理する際に従来の XTTS 方式よりも極めて時間が短くなります
    3. Data Pump を使用して表領域内のオブジェクトのメタデータを移行側データベースにインポートします
    4. 移行側データベースの表領域を READ WRITE に変更します

対象

ソース側は、以下にリストされている前提条件が満たされていれば、どのプラットフォームでも問題ありません。

リトルエンディアンのプラットフォームから Oracle Linux に移行する場合、最初に検討すべき移行方法は Data Guard です。現在のリトルエンディアンプラットフォームと Oracle Linux の間の Data Guard に対する異種プラットフォームのサポートの詳細については、<Note 2201589.1>を参照してください。

詳細

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本書の内容
目的
対象
詳細
 概要
 クロスプラットフォームの増分バックアップをサポートするスクリプト
 前提条件
 トラブルシューティング
 既知の問題
 V4 クロス・プラットフォーム増分バックアップを使用したダウンタイムの少ないトランスポート表領域の活用
 本文書内での規約
 フェーズ1 - 初期設定
 ステップ 1.1 - 移行先にソフトウェアをインストールして移行先のデータベースを作成する
 ステップ  1.2 - 移行する表領域を特定する
 ステップ 1.3 - xttconvert スクリプトをソース側にて実施する
 ステップ 1.4 - 必要なディレクトリを用意する
 ステップ 1.5 - ソース側にて xtt.properties を構成する
 ステップ 1.6 - xttconvert スクリプトと xtt.properties を移行側にコピーする
 ステップ 1.7 - TMPDIR 環境変数をセットする
 フェーズ 2 - 準備
 ステップ 2.1 - ソース側でバックアップを実行する
 ステップ 2.2 - 移行側に次のファイルを転送する
 ステップ 2.3 - データファイルを移行側にリストアする
 フェーズ 3 - ロールフォワード
 ステップ 3.1 - ソース側に移行する表領域の増分バックアップを作成する
 ステップ 3.2 - 増分バックアップと res.txt を移行側に転送する
 ステップ 3.3 - 移行側のデータファイルのコピーに増分バックアップを適用する
 ステップ 3.4 - フェーズ 3 (3.1 - 3.3) のロールフォワードを繰り返す、または フェーズ 4 に進む
 フェーズ 4 - 最終増分バックアップ -- 12c の場合はこのステップは <Note 2023326.1> のフェーズ4に置き換えることができます。
 ステップ 4.1 - ソース側の表領域を READ ONLY に変更する
 ステップ 4.2 - ソース側に移行する表領域の最終増分バックアップを作成する
 ステップ 4.3- 増分バックアップと res.txt を移行側に転送する
 ステップ 4.4 - 最終増分バックアップを移行側に適用する
 フェーズ 5 - トランスポート:  オブジェクトメタデータを移行側データベースにインポートする
 オプション #1.  手動でエクスポート、インポートコマンドを発行する
 オプション1.A:  ソース側データベースにて datapump エクスポートを実施する:
 オプション1.B:  datapump で使用するエクスポートファイルを移行側ディレクトリに転送する

オプション1.C:  移行側にてプラグインする表領域を datapump インポートにて実施する。例:
 オプション #2.  sqlnet 経由でのインポート
 オプション2.A:  datapump ディレクトリを作成し、権限を付与する:
 オプション2.B:  ネットワーク経由のインポートの為に新規に xttplugin.txt を作成する
 オプション2.C:  移行側データベース上でデータベースリンクを作成する:
 オプション2.D:  Impdp コマンドを編集し実行する:
 ステップ 6.1 表領域の破損状況を確認する
 ステップ 6.2 - 移行側データベースにて表領域を READ WRITE に変更する
 フェーズ 7 - クリーンアップ
 補足
 xttdriver.pl オプション一覧
 xtt.properties ファイルパラメータ一覧
 更新履歴
参照情報

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